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昨日も言ったのに、また忘れてる・・・もう何回言えばいいの!?
夫に何かを伝えても、また忘れられていた。
そんな瞬間、あなたはどんな気持ちになりますか?
「私の言葉ってそんなに軽いの?」
「ちゃんと聞いてるって言ってたのに…」
「結局、私がやるしかないの?」
こんな思いを繰り返すうちに、
「夫に伝えること」そのものがストレス
になってしまうこともありますよね。
言ったことを何度も忘れられてしまう、あなたの悲しみや怒りは、もっともなものです。
私も妻に言われたことを忘れてしまい、
妻を不機嫌にさせてしまうことがしょっちゅうあります。。。
でも、ここでひとつだけお伝えしたいことがあります。
「夫が忘れるのは、決してわざとじゃない」んです。
(もちろん、だからといって「忘れて当然」とは言いません。)
ここで大切なのは、「夫が忘れがちな理由」を知ることです。
どうして夫は何度言っても忘れてしまうのか?
その理由を知れば、「どうすれば忘れずにやってくれるのか?」という対策が見えてきます。
そこでこの記事では、
✔ 夫が妻の頼みごとを忘れる理由(男性ならではの心理・特性)
✔ 妻ができる「忘れさせない工夫」
を具体的に、心理学的な解説を交えてお伝えします。
「もう何回も同じことでイライラしてる…」と感じているあなたへ。
心が軽くなり、夫婦の関係がラクになるヒントがありますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
夫が妻の言ったことを忘れる理由(男性ならではの心理・特性)
夫が妻の言ったことを忘れてしまう。
そこには、以下のような「男性ならではの心理や特性」があります。
シングルタスク型(1つのことしか覚えられない)
人間の脳は一度に処理できる情報量に限界があります。
心理学では、これを「認知的負荷」といいます。
特に男性は、「1つのことに集中するシングルタスク型」の脳の特性が強い傾向があり、
複数のタスクを同時に与えられると、どれかを忘れてしまいやすくなります。
たとえば、
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『買い物』行ってきて
と言われれば覚えているけれど、
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『買い物』と『クリーニング』と『郵便』をお願い
と増えると、最初の情報以外が抜け落ちやすいのです。
自分事だと捉えない(まるで他部署の問題のように考えている)
会社で働いている方は、
「自分の部署の業務」には真剣に取り組むけど、
「他部署の問題」には無関心。
そんな覚えはないでしょうか?
人間の記憶は「自分に関係があることほど記憶に残りやすい」とされています。
心理学ではこれを「心理的距離」といい、「自分の責任」と感じないことは、意識の優先度が下がり、忘れやすくなります。
たとえば、
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『ゴミ出し』お願いね
と頼んだとき、夫の頭の中で「ゴミ=妻の担当」という認識があると、
それが自分の責任として意識されにくく、記憶の優先順位が低くなってしまいます。
言語情報より視覚情報のほうが記憶に残りやすい
言葉だけで伝えられた情報よりも、視覚情報と一緒に提示された情報のほうが記憶に残りやすい。
これは「二重符号化理論」と言い、心理学で証明されています。
特に男性は、耳からの情報よりも、目で見た情報の方が記憶に残りやすい傾向があります。
メモや付箋、スマホの通知などの「目に見える形」だと覚えるけれど、会話だけだと忘れてしまいやすいのです。
重要度の判断基準が異なる
人間は、自分にとって重要だと感じる情報だけを優先的に記憶する特性を持っています。
特に男性は「仕事」や「趣味」など、自分が関心を持つことに対して記憶力を発揮しやすい傾向があります。
「好きなスポーツ選手の成績にはものすごく詳しいのに、ごみの分別は全く覚えられない」
こんな男性はたくさんいます。
夫が忘れないようにするための工夫(妻ができること)
「何度言っても忘れる夫」にイライラしないためには、
「忘れる前提」で対策を考えること
が大切です。
「なんで覚えてくれないの!?」
と怒るのは、ある意味
「雨が降るたびに天気に文句を言う」
のと同じ状態。
もちろん、雨が降れば気分は下がるし、予定も狂います。
でも、「雨が降るからこそ傘を持っていこう」と思えれば、濡れずに済みますよね。
夫が忘れっぽいのは、「性格」ではなく男性の「脳の特性」です。
だからこそ、
「忘れさせない仕組み」
を作ることで、ストレスを減らし、夫婦関係をラクにすることができます。
では、以下に具体的な工夫をご紹介します。
口頭ではなく、メモや付箋、スマホ通知で伝える
口で伝えるだけでなく、「LINEメッセージ」、「付箋」、「スマホのリマインダー機能」、「カレンダー」などの視覚的なリマインダーを活用することで、忘れる確率を減らせます。(二重符号化理論)
【例】
✔ 「牛乳買ってきてね」とスマホのLINEにメッセージを入れておく
✔ 冷蔵庫に「ゴミ出し!」と書いた付箋を貼る
一度にひとつだけ頼む(シングルタスクにする)
「ミラーの法則」によると、人間のワーキングメモリ(短期記憶)は、一度に「5~9個の情報」しか処理できないとされています。
特に、マルチタスクが苦手な男性は、1つのタスクが終わるまで次のことを考えにくい傾向があります。
なので、
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『ゴミ出し』お願いね
ゴミ出しが終わったら
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『洗濯物』もお願い
と「一度に頼むことはひとつだけ」にすると忘れにくくなります。
夫が「自分事」と思える伝え方をする
「自分に関係がある」と思うと記憶に残りやすい傾向があるため、夫に直接メリットがある伝え方をすると、忘れにくくなるとされています。
心理学ではこれを『自己関連付け効果』と言います。
✖「ゴミを出しておいて」
〇「ゴミ出ししてくれると朝バタバタせずに準備ができてうれしい!」
「自分がやることで妻が喜ぶ」と思うと、夫も自分事として感じるようになります。
具体的に伝える
「明確な指示」ほど記憶に残りやすいという心理学的効果があります。
「いつ・どこで・どうするか」をセットで伝えると、記憶に定着しやすくなります。
✖「ゴミを出しておいて」(→いつ?どこに?どのゴミ?と曖昧)
〇「明日」の「朝7時まで」に、「玄関のゴミ袋を持って行って」ね(→具体的で忘れにくい)
忘れなかった時に感謝の言葉を伝える
行動心理学者スキナーの研究によると、人は「行動が強化されると、またその行動を繰り返す」という特性を持っています。
心理学ではこれを「オペラント条件付け」と言います。
特に男性はこの特性が強く、「達成感」や「役に立った実感」があると行動が定着しやすくなるので、
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ゴミ出ししてくれて助かった!
など感謝を伝える習慣をつけると、忘れにくくなります。
忘れても気づける仕組みを作る
人間の記憶は「環境に依存する」ことが多く、「特定の状況や場所で記憶を呼び起こしやすくなる」という心理学の法則があります。
たとえば、ゴミ袋を玄関のドアノブにかけておけば、朝出かけるときに自然と気づくようになります。
ここまで読んだ男性の方「忘れても妻が何とかしてくれる」はもう卒業!
ここまで読んで、
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なるほど、妻がこうやって工夫してくれれば俺も忘れなくなるんだな
と思ったあなた。
ちょっと待ってください!
「忘れても妻が工夫してくれるから大丈夫」
ではなく、あなた自身も改善する意識を持つことが大切です。
確かに男性の脳の特性上、忘れやすいのは仕方のない部分もあるかもしれません。
でも、それを
「仕方ない」で終わらせてしまうと、結局妻が頑張り続けるだけの関係
になってしまいます。
「妻が」リマインダーを入れてくれればいい
「妻が」付箋を貼ってくれれば忘れない
それでは、妻の負担は減りません。
あなた自身が「忘れないようにする工夫」を意識的に取り入れることが、本当の解決策なのです。
✔ 自分のスマホにリマインダーを設定する
✔ 頼まれたことはその場でメモを取る
✔ 「やることリスト」を作り、目につく場所に貼る
こうした
「自分でできる工夫」
を取り入れれば、妻の負担を減らしながら、自分の信頼も高めることができます。
夫婦関係は「どちらかが頑張り続けるもの」ではなく、「お互いに協力し合うもの」。
せっかく妻が工夫をしてくれているのだから、それに甘えるのではなく、
「自分も努力しよう!」
という意識を持つことが、よりよい夫婦関係を築く第一歩です。
まとめ
夫が忘れっぽいのは「性格」ではなく、男性「特有の心理」や「脳の特性」によるものです。
だからこそ、「どうすれば忘れないか?」を考えて工夫することで、イライラを減らすことができます。
あなたの気持ちが少しでも軽くなり、夫婦の関係がラクになりますように願います。
もし、いろいろやっていたけどどうしてもうまくいかない。
どうすればいいかわからない。。。
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