【共同親権】面会交流の実施率は変わる? | 子育て中の父親にこそ知ってほしい離婚後のこと

時事関連

今、子育て中のお父さん。

仕事に子育て、とても忙しい日々を送っていることと思います。

でも、その一方で
「子供が生まれてから、妻との関係はあまりよくない。。。」

こんな悩みを持つ方、とても多いです。

一生懸命やっているのに、妻からはダメ出しばかり。。。
やがては、

何をやっても文句言われるし、子育てには関わりたくない。。。

こんな気持ちになってしまう方も少なくありません。

でも、ちょっと待ってください。

もし今の状態で離婚になってしまったら。。。」と、考えたことはありますか?

今のあなたは、離婚後も子供と関わっていけると思いますか?


今回は、離婚後の親権や、面会交流の実施率に見る子供との関わりの実態について、今後法改正の可能性もある「共同親権」の最新の動きと合わせてご紹介します。

離婚後の親権 「単独親権」から「共同親権」への見直し案は?

2022年7月19日、法務省の法制審議会が離婚後の親権制度について検討を進め、今後議論する案として以下の3つをあげる予定だということがNHKニュースや新聞各紙で報道されました。

  1. 原則、共同親権とする案
  2. 原則、単独親権としつつ共同親権も認める案
  3. これまで通り単独親権とする案

現行の単独親権の問題としては、主に親子断絶の問題があげられています。
親権を持たない別居親が、子供に会いたくて面会を希望しても、親権を持つ同居親に断られて、何年もの間、面会することができない問題を指摘しています。
また、親権を持てなかった親の養育費不払いの問題も起こっています。

一方、共同親権の問題としては、主にDV家庭の問題があげられています。
DV被害者がDV加害者との交流を続けなければならなくなる危険性を指摘しています。
また、共同親権とする場合、双方の親権の範囲、割合などの取り決めに時間がかかり、協議が長引いて子供の利益を損なう懸念があります。


上記の問題を踏まえたうえで議論し、早ければ来年の国会で見直し法案が提出される可能性があるようです。

なお、法務省ホームページには、今回の会議の資料として
・中間試案「たたき台」資料
・「親子の面会交流を実現する全国ネットワーク」によるアンケート結果
が掲載されています。
「https://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900001_00145.html」
詳細に興味のある方は調べてみてください。

現状では、離婚後も面会交流できている父親は少ない?

現状の「単独親権」制度の中で、離婚後の子供との関わりはどのような状況なのか?

厚生労働省が平成28年に「全国ひとり親世帯等調査」を実施し、離婚後の子供との関わり状況についてアンケートを取りました。

その結果、離婚後に面会交流を行っている家庭は次のとおりでした。

母子世帯29.8%
父子世帯45.5%

母子世帯では、離婚後に父親との面会交流があるケースは3割に満たないのです。

その原因としては、「父親が子供との面会交流を求めない」ケースもありますが、ほとんどの理由が、

  • 母親が父親と関わり合いたくない
  • 子供が会いたがらない

の2つとなっています。

親権制度が変わっても変わらないこととは?

今後、親権制度が「単独親権」から「共同親権」に移行すると、別居親との面会交流が増えるようになる。
一見、そのように考えられそうですが、果たして本当にそうでしょうか?

今問題となっている「虚偽DV」など、言われもなく子供と引き離されるケースは果たして減るのでしょうか?
私は、そうなるとは思いません。

虚偽か真実かは関係なく、離婚前の証拠集め(証拠捏造?)が今以上に用意周到になり、裁判が激化、長期化するケースが高くなるのではないでしょうか。
たとえ共同親権制度になったとしても、会わせたくないものは会わせたくない。
単純に面会率が上がるとは思えないのです。


今、親権問題で「辛い」、「悲しい」、あるいは「怖い」など、大変な思いをしている方、不条理な境遇にいる方はたくさんいらっしゃいます。

親権制度が今後切り替わっても、切り替わらなくても、全員が幸せな結果になるわけではなく、必ず不幸になる人が現れます。

それほど、この問題はとても大きく、難しい問題だと思います。


だからこそ、今、子育て中の父親の方に考えておいてほしいこと。

それは、離婚後にも子供と関わりを持てるかどうかは、

今、妻も認めるような子供との関わり方をできているか?

が重要だということです。


ここでもう一度聞きます。

今のあなたは、離婚後も子供と関わっていけると思いますか? 

まとめ

「もし離婚することになっても、子供とは関わっていきたい。」

そう思うなら、今のうちから

・離婚前の子供との関わり
・離婚後のパートナーとの関わり

この二つをよく考えておきしょう。

あなたの子育てが変われば、たとえ今後親権制度がどう変わっても、離婚後の不要な争いを避けて、建設的な話し合いができるようになります。

今後も親権制度の動向に注目いただきつつ、子育てについても見つめ直していただけたら嬉しいです。

なお、父親の子育てに悩んでいるかた向けに「父親向けのおすすめ子育て本3選」を紹介しています。
よければこちらもご覧ください。


最後の最後に、現行の養育費と面会交流について紹介している政府と家庭裁判所のURLをご案内します。
面会交流のしおりにあるように、大切なことは、

子供のためにも、「元パートナーへの配慮」が必要だということをしっかりと認識すること

です。

≪参考URL≫

【政府広報オンライン:お子さんの将来のためによく話し合っておきましょう「養育費」と「面会交流」】
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201611/1.html

【家庭裁判所:面会交流のしおり】
https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/file4/h27menkai.pdf

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