モラハラは治る? | 夫婦カウンセラーの私がモラハラを自覚するまでの実体験を踏まえて

モラハラ

「私の夫(妻)はモラハラかも・・・?」

そう感じてしまったあなた。
今後の夫婦生活に不安がよぎります。

ここで気になるのは
「モラハラって治るの?」
という点でしょう。

モラハラが治るものなら、夫婦生活を続けていけるかもしれない。
でも、治らないのなら、離婚した方がいいのかも。。。

モラハラ気質のパートナーと結婚生活を続けるべきか、悩むことでしょう。

今回は、「モラハラは治るのか?」について、夫婦カウンセラーの私が、自分のモラハラが原因で離婚した実体験を踏まえて解説します。

モラハラは治る?

いきなり結論から言います。

・モラハラは簡単には「治らない」
治るためには「離婚」または「離婚と同等の経験」が必要
・治るとしても、相当な年月が必要

残念ですが、モラハラは簡単には治りません。

絶対に治らないとは言いませんが、モラハラが治るまで待ち続けるあなたの時間と労力は果てしないものになるでしょう。

断言します。

パートナーがモラハラだと気づいたら、早々に離婚を考えた方があなたのためです。

モラハラが治らない理由 | 夫婦カウンセラーの私がモラハラを自覚するまで

なぜモラハラは簡単には治らないのでしょうか?

モラハラが治らない理由として言われていることで、私自身がモラハラ加害者だった経験から実感するものを以下にあげます。

自分が傷つかず、夫婦生活の危機感を覚えない

モラハラは依存症の一種と言われています。
相手を責め続けないと自分を保つことができない、中毒なのです。

ただし、他の依存症とは異なる点があります。
自分自身が傷つかない」ことです。

アルコール依存や薬物依存は、自分の心と体が蝕まれていくので、「このままではまずい」と危機感が生まれます。

一方、モラハラ依存は、自分は蝕まれず、パートナーが蝕まれてしまいます
自分自身にダメージがないので、「このままではまずい」という危険信号を感じにくいのです。

私自身もそうでした。
「元妻の様子がおかしい」とは感じつつも、それが自分のせいだという当事者意識が薄かったのです。

モラハラ加害者が、離婚を切り出されるまで自分のモラハラに気づかない理由は、「自分が傷つかない」ことが大きいと感じます。

モラハラを悪いことだと思わない

「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われるように、夫婦が喧嘩をするのはよくあることです。
ただし、モラハラの場合は、自分の言動が相手を傷つけても、夫婦なら当たり前のことだと思っています。

私自身も、「夫婦、家庭はこうあるべき」という自分の価値観を押し付けていたとき、「こういうことを乗り越えてこその夫婦だ」などと自分勝手に思っていました。
たとえば、次のようなことを主張していました。

  • 自分が仕事から帰ってくる前に部屋はきれいに片付けておくべきだと主張する。(元妻も働いており、小さな子供の相手をしながら夕食を作っているのに)
  • ママ友との外出などに対し、母親としての自覚云々と文句を言う。外出中はしきりに帰り時間を確認。帰ってきたら、留守番中の自分の奮闘ぶりをアピール


元妻から離婚を言い渡された当時、「私の元妻への配慮の無さ」や「家庭への非協力的な態度」などを指摘されました。
その時にやっと、自分の言動に問題があったことを自覚しました。
でも、そんな時ですら、

  • これが俗にいう性格の不一致か。性格の不一致なんて、本当は裁判の離婚理由にはならないんだ。。。
  • 自分にも悪いところはあったかもしれないけど、世の中にはもっと酷い旦那はたくさんいるはず。。。

など、心から反省しきっていない、負け惜しみ根性が少なからずあったのです。

自分が被害者だと思っている

モラハラをする人は、逆に「自分は被害者だと思っている」人がとても多いと感じます。

  • 自分がしてあげたことのミスや不出来を注意されると、「そんな言われ方をするならもうやらない」とふてくされる。
  • パートナーの体調が悪いとき「自分がやることが増えてしまう」と相手の心配よりも自分の心配をする。
  • 「相手の言動が悪いから、つい怒ってしまうんだ」などと相手のせいにする。

など、「あなたのせいで私は被害を被っている」と主張することで、パートナーを苦しめます。

私自身も、

相手が家のことをしないから、俺がゲームをして何もしなくてもお互い様。

などと、自分が遊びたいだけの願望なのに、相手の悪い点を都合良くくっつけて、被害者ぶっていました。

パートナーがモラハラとわかったときの対処法

上記のように、

・自分が傷つかず、夫婦生活に危機感を覚えない
・モラハラを悪いことだと思わない
・自分は被害者だと思っている

ことから、モラハラは簡単には治らないといえます。

離婚を言い渡されて、初めてモラハラだと気づく人は多いです。
「離婚」という現実を突きつけられるまで、自分のモラハラを自覚できないということです。

相手に離婚を突き付けられるまでモラハラを自覚できなかった人が、そこから簡単にモラハラを直せるでしょうか?

たとえどんなに間違った価値観を持っていたとしても、「自分がこれまでの人生で培ってきたものが間違っていた」と認めることは、そんなに簡単なことではありません

私自身、離婚から10年以上経ち、幸い再婚することができましたが、いまだにモラハラが治せたとは思っていません
離婚後にいろいろな本を読み、人の話を聞き、カウンセリングを学び、SNSでモラハラ被害の方々の声に触れるなどすることで、ようやく自分の加害性を正直に受け入れることができるようになったところだと感じています。
自分の中のモラハラ気質が湧き起こったときは、それを素直に認め、相手に素直に謝るように心がけています。

どうしたら「モラハラが治った」と言えるのか、自分自身でもわかりません。

個人的には、モラハラは治るものではなく、一生付き合って、自問自答を繰り返していくものではないかとさえ感じています。


このように、治るまでには相当な長い年月がかかるであろうモラハラ。
そんな年月にあなたが付き合うのは、はっきり言って人生の無駄遣いです。
「パートナーがモラハラだと気づいたら、早々に離婚を考える」のが最善の対応策です。

ただ、子供がいる場合など、離婚したいけれど簡単には離婚できない方もいると思います。
そんな時は、以下のような対策を考えてみてください。

パートナーに反応しない

モラハラ加害者が一番怖いもの。それは「無関心」です。
モラハラは相手への依存です。
怒ったり、拒絶したり、言うことを聞いたり、こちらが何かしらの反応を示すと、その反応に加害をしてきます。

関心を示さないと、相手に依存されることがなくなります。

極力相手に反応しないこと。
といっても、完全に無視をするのではなく、相手が食いつきにくいような反応(「そう」とだけ返してその場を去るなど)を検討してみてください。

パートナーなしの人生を設計する

離婚したいけれど、今は簡単には離婚できない。

そんな方は、今のうちからパートナーに依存しない人生の準備を始めましょう。

専業主婦の方なら、「就職先の検討」「資格取得」「在宅でできる副業」にチャレンジするなどの期間。

会社勤めの男性なら、「家事育児スキルの向上」「子育てを助け合う地域とのつながりを増やす」などの期間。

といったように、「離婚できるようになるまでの期間」「次の人生の準備期間」と前向きに考えましょう。

自分のやりたいこと、将来を見据えることができると、パートナーのモラハラもあまり気にならなくなるものです。

まとめ

以上、私の実体験も踏まえた結論としては、「パートナーがモラハラだとわかったらすぐに離婚」が最善策です。

あなたの時間は、あなた自身の人生のために大切に使うべきです。


ただ、そうは言っても長年連れ添って人生を歩んできたパートナー。

そんなに簡単に離婚を決断できるものではありません。

  • 本当に相手はモラハラなの?
  • モラハラだとしても、パートナーのことがやっぱり好き。。。

など、いろいろ悩んでしまうことは多いと思います。

そんな時は、当サロンにご相談ください。
マラソンの伴走者のように、あなたの横で一緒に考え、寄り添っていきたいと考えています。

一人で抱え込まずに、遠慮なくご相談ください。

(※個別具体的な法律アドバイスや相手との協議の代行はできかねます。あらかじめご了承ください。)

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