今も昔も離婚理由1位の「性格の不一致」。
しかし、人間の性格はそもそも一致することはありません。
「性格の不一致」は当たり前です。
恋愛感情は、自分には無いものに魅かれて湧き上がることが大半だと思います。
それなのに、なぜ「性格の不一致」が離婚理由になってしまうのか?
今回は「性格の不一致」は当たり前なのに離婚理由になってしまう原因と、離婚を回避するためにに必要なことをお伝えします。
「性格の不一致」は当たり前
夫婦といえども他人は他人。
「性格の不一致」は当たり前です。
では、離婚理由となるような「性格の不一致」とはどんなものなのでしょうか?
どんな時に「性格の不一致」を感じやすくなるのでしょうか?
「性格の不一致」とはどんなものか?
「性格の不一致」といっても内容は様々で、以下のような違いをひとくくりにした言葉です。
- 「面白い」「いやだ」などの感じ方の違い
- 「いいこと」「悪いこと」などの道徳観の違い
- 生活リズムの違い
- 生活習慣の違い
- 金銭感覚の違い
- 子育ての方針の違い
- 性生活の違い
性格や嗜好、考え方、行動パターンなど、本当に色々なものがあります。
でも、そもそもこういう違い、人間だから当たり前にあるはずです。
もともと不一致は存在している。
もともと存在していたはずなのに、「性格の不一致」としてマイナスに感じてしまうのはどんな時なのでしょうか?
どんな時に感じやすくなる?
夫婦生活では、人生で初めての出来事がいろいろと起こります。
人生の節目となるような大きな出来事もたくさん起こります。
そんな「ライフステージの変化」が起きたときに「性格の不一致」を感じやすくなります。
ライフステージの変化
- 出産
- 転勤
- 転職
- 親の介護
- 病気
などなど、人生を大きく変える出来事により、ライフステージは変化していきます。
ライフステージが変化するときは、生活が大きく変わる不安定な時期です。
平和な日常を過ごしているときには気にならなかった「二人の違い」も、不安定なときは、明確な違いとして感じやすくなります。
- 問題認識のレベル感
- 問題への向き合い方
- 解決に向けた方針
- 行動の優先順位
不安定な状態から抜け出したいときに同じ方向を向けていない。そうしたイライラが「性格の不一致」と感じるもとになります。
そして、こういう時に、パートナーから自分の気持ちを理解しようとする姿勢、思いやりが感じられないと、「性格の不一致」を強く感じてしまいます。
子育て期間は「性格の不一致」が起こりやすい
特に「子育て」は最たる例ではないでしょうか。
子育ては、お互い「人生で初めて」のオンパレード。
加えて女性は産前、産後と体の調子は最悪。精神的にも肉体的にもきつい状況に追い込まれます。
また、男女の育児への関わりの差も、「性格の不一致」と感じてしまう要因です。
近年はイクメンという言葉が定着し、男性の育児参加が増えてきています。
実際、オムツを変えたこともない夫がゴロゴロいた昭和の時代に比べれば、男性が育児する率は格段に増えたのだろうと思います。
しかし、いくらイクメンと言われていても、大多数の男性は、女性に比べて家事・育児の時間が圧倒的に少ないです。
2016年に政府が実施した社会生活基本調査によると、1日の平均育児・家事時間は
- 男性 83分
- 女性 454分
と、約4.5倍の開きがありました。
毎日4.5倍の経験値が開いていけば、家事・育児のスキルはあっという間にとてつもない差となってしまいます。
そんな差が生じると、「性格の不一致」と感じる場面が増えるのは必然ではないでしょうか。
離婚を回避するには?
「性格の不一致」は、一つ一つは小さなものでも、積み重なって大きくなり、やがて我慢の限界に達してしまいます。
離婚を回避したい場合は、これまであなたが感じていたことを素直な気持ちで話すことです。
その時、相手を責めるような話し方は禁物です。
- あなたが○○するからイヤになる ⇒ ○○しないと安心できる
- あなたは○○してくれなかった ⇒ ○○してもらえるとうれしい
という風に、改善案も提案しましょう。
お互い話し合い、離婚せずにやっていこうと思えたのなら、これからは大変なときにこそ「相手への思いやり」を意識しましょう。
大切なのは「相手への思いやり」
結婚は「大海原への航海」とよく例えられているように、結婚生活では嵐の日、大波の日、凪の日もあります。
しかし、どんな時でも、絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは、「相手への思いやり」です。
先ほど例に挙げた育児は、それこそ嵐の連続です。
特に母親は、常に大嵐の中で転覆しないように必死に舵を切っています。
父親は、子育てにおいては新入りの下っ端船員のようなものです。
母親からすれば、大嵐の中、船の操縦で手いっぱいの時に、下っ端の教育をするのは非常に面倒な作業になります。
実際は下っ端ではなく自分の夫なのだから、なおさらですよね。
さて、ここで想像してみてください。
仕事から帰ってきたパパ。ママは子供の世話で大忙し。部屋はおもちゃで散らかりっぱなし。
パパはおもちゃを片付けてきれいにしようと思いました。
ところが、おもちゃを片付けていると、いつもの場所とは違っていたようで、ママは怒ってパパに注意しました。
パパ、ママ、それぞれどんな気持ちでしょうか?
【パパ】
せっかくよかれと思ってやったのに小さなことで怒られて、面白くない気持ちになりませんか?
「もう家事に手を出すのはやめよう」と思いませんか?
【ママ】
なんでパパはいっこうに覚えないのかイライラしませんか?
「自分でやってしまった方が早い」と、もうパートナーに言うのはやめたくなりませんか?
相手の状況を想像すること
一度気持ちがマイナスに働くと、なかなか立て直しは難しいものです。
しかし、そんな時だからこそ、相手がどんな思いでいるかを想像してみてください。
男性がパートナーに文句を言われた時は、
- 相手がどれほど一生懸命取り組んでいるのか?
- 逆の立場だったら、自分を見てどう思うか?
- 今日、他にイライラすることがあったのか?
など、いろいろなことを想像してみてください。
そして、相手の気持ちに寄り添ってください。
パートナーは「なんで文句を言いたくなったのか?」その背景を理解してほしいのかもしれません。
女性は、男性が「必要とされたがり屋」だということを意識してみてください。
男性は「自分は必要とされていない」と感じると、そこに居場所を見出せなくなってしまうケースが多いです。
少し面倒くさいかもしれませんが、「頼りにしている」と言い続けてください。
男性は、「必要だ」と言われれば言われるほど力を発揮していってくれるかもしれません。
まとめ
もし男女の心の中、思考を形として見ることができたら、それぞれの姿、特徴は、外見よりもはるかに違うものかもしれません。
性格が一致しないのはあたりまえ。重要なのは、相手のことをちゃんと理解し、認め、思いやる気持ちを持ち続けることです。
パートナーとの性格の不一致を理解し、受け入れ、愛情に変えていくことで、よりよい夫婦生活を送れるように願っています。
男女の違いについては、こちらの記事で紹介している書籍がとても参考になります。ぜひ読んでみてください。
もし、性格の不一致についてはわかっているけど、不一致をどうすれば解消できるかわからない。または、解消はできないので離婚をしたい。そんなときは、遠慮なく当サロンにご相談ください。
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