妻の気持ちがわからない。。。
- さっきまで機嫌がよかったのに、なんで急に怒りだしたの?
- なんで朝からそっけないの?
- と思ったら、なんで機嫌がよくなったの?
こんなふうに疑問に思うこと、ありませんか?
また、こんなことを言われてドキッとしてしまうこと、ありませんか?
- 「あなたがあの時言ったこと、覚えてる?」
- 「私があの時どんな気持ちだったか、わかる?」
こんな時、あなたはちゃんと答えられていますか?
冷や汗をかきながら、必死にその時のことを思い出そうとするけど、結局なんだかわからない。。。
こんな経験、ありませんか?
妻の気持ち、理解したいけど、理解できない。。。
こんなお悩みを持つ方はたくさんいらっしゃいます。
そして、妻の気持ちが理解できない状態が続くと、
ひょっとしたら、自分たちは合っていないでは。。。?
離婚したほうがお互いのためなのでは。。。?
こんな風に、離婚が頭をよぎりはじめてしまいます。
でも、ちょっと待ってください。
あなたが悩んでいること、「男女の違い」を理解すれば、解決の道がみえるかもしれませんよ?
そこで今回、夫婦カウンセラーとして、「妻の気持ちがわからない」と悩むあなたに読んでほしい本を3冊ご紹介します。
妻の気持ちがわかるようになる本3選
妻の気持ちをわかるようになりたい。
そんなあなたに、
- 男と女は「住む星」が違う?
- 男は「急にフラれる」もの?
- 気持ちをわかる人は「聞き上手」?
の3つのテーマで、おススメの本3冊を紹介します。
ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた
1992年発売の古い本ですが、世界中でベストセラーを記録した名著です。
男女の違いについてとてもよく書かれており、現在でも当てはまる点は非常に多いです。
男性は火星、女性は金星、住む星が違う。
同じ人間なのに、ここまで言いきってしまっています。
(ジェンダーレスが進む現在では少し行きすぎな表現かもしれませんが。。)
果たして本当にそうなのか?
以下、この本のおすすめポイントを紹介します。
目次だけでわかる、男と女は住む星が違う
男と女は、本当に住む星が違うのか?
この違い、目次のタイトルだけでも納得させられるものがあります。
1章 男と女は違う星からやってきた―男は”受容”を、女は”共感”を求めている
ベスト・パートナーになるために | ジョン・グレイ
2章 「男は単純で、女は複雑」は本当か―男は”調停屋”に、女は”教育委員長”になりたがる
3章 男は分析して満足する、女は話してすっきりする―言葉が愛を生む、憎しみを生む
・
・
目次だけでも「そうそう」と共感できませんか?
この本に書かれている男性の特徴は、もう共感の嵐です。
一方で、「女性の特徴、求めていること」については、
「言われれば確かにそうだけど、全然わかっていなかった。。」
と感じさせてくれます。
女性の相談は解決をしてはいけない?
たとえば、「女性から相談されても、解決してはいけない」ということ。
彼女が単に”感情移入”を望んでいるにもかかわらず、男は彼女が具体的な”解決策”を欲しがっていると勘違いしているのだ。そこに男女の、根本的な悲劇がある。
ベスト・パートナーになるために | ジョン・グレイ
女性からすれば、そんなことよりもただじっくりと話を聞いてもらい、やさしくなぐさめてもらいたいだけなのに、充分に話を聞いてあげる前にアドバイスを与え始める。これが、最愛の女性に対する彼流の愛情表現なのである。
彼は彼なりに心底から彼女の問題を解消してあげ、いい気分にしてあげたいと思っている。何とか役に立ちたいと望んでいる。そうすることが相手にとっての自分の価値を高め、愛情を深くしていくのだと信じているのである。
いかがでしょうか?
こんな風に思ったこと、よくありませんか?
あなたが、パートナーの相談に解決策を提案して「いい話をしてあげられた」と思っていても、パートナーは「夫は全然わかってくれない」と感じてしまっているかもしれません。
この他にも、男性が良かれと思ってしていることが、実は女性は全く望んでいない事例がたくさん出てきます。
あなたがパートナーはこういう人だと思っていること。
実は、あなたが、あなたのフィルターを通して、あなたの都合のいいように思っているだけかもしれません。
この本を読んで、ぜひ考えてみてください。
きっと、全くわからなかった妻の気持ち、想像できるようになってきます。
妻にも男の気持ち、わかってほしい?
ところでこの本、男性の特徴についても見事に捉えています。
なので、「この本を読んで、パートナーにも男性の気持ちを理解してほしい」と思ってしまいます。
その気持ちはよくわかりますが、実際にパートナーに読んでほしいと言うのは、おススメしません。
なぜなら、それは相手への押し付けだからです。
もしあなたが、妻から「あなたもこの本を読んで女の気持ちを勉強しなさい」と言われたら、どう思いますか?
きっと、意地でも読まないでしょう。
たとえ読んだとしても、嫌味に感じて素直に読み進められないのではないでしょうか。
まずは、妻の気持ちを理解したいと思う、あなたから変わるべきです。
あなたの様子が変われば、パートナーもなぜ変わったのか興味を示すはずです。
その時に、満を持して本を紹介すれば、きっとパートナーも素直な気持ちで読んでくれるはずです。
なお、2018年に続編「一人になりたい男、話を聞いてほしい女」が出ています。
こちらの方が、女性の社会進出、男性の家事育児参加が増えた現代に合った、新しい形が書かれています。
ただ、前作を読んでいる前提で書かれている部分が多くあり、読んでいないと理解が難しいと感じましたので、まずは「ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた」から読むことをおすすめします。
男はなぜ急に女にフラれるのか
この書籍、何を隠そう、私が離婚をしたときに書店に平積みで置かれていた本です。
元妻に突然(突然は私の感覚ですが)離婚を突きつけられ、離婚し、宙をさまようかのような心持ちだった当時。ふらふらと訪れた書店でこの本を見た私は、タイトルで即買いしました。
本を読み始めてすぐ、心当たりがありすぎて、グサグサと刺さりました。
以下、この本のおすすめポイントを紹介します。
目次だけでグサグサと刺さる
「男はなぜ急に女にフラれるのか」も、1冊目でご紹介した本と同様、目次から目を引くワードばかりです。
・女はなぜいきなり「もう別れましょう」と言い出すのか?男には何が理由なのかもわからない
男はなぜ急に女にフラれるのか | 姫野友美
・「なぜメールの返事くれなかったの」と女が怒る理由は?
・女はなぜ男の携帯電話の着信履歴をチェックするのか?
・女が別れを切り出すのはすべて計算ずく?
目次を見ただけでも、男性にとってはドキッとしていまいますよね。。。
男は「解決脳」、女は「共感脳」?
男女で脳の働かせ方、働く場所と比重が大きく異なるということが書かれています。
- 男は、その場の問題を解決することに重きを置く「解決脳」
- 女は、気持ちを共感することに重きを置く「共感脳」
ここで思い出してください。
1冊目にご紹介した「ベストパートナーになるために」ではこんなことが言われていました。
女性から相談されても、解決してはいけない
そう、この言葉は、脳の働き方という切り口からも、同様に言われているのです。
恐怖の質問「あの時言ったこと、覚えてる?」
特に私が納得したのは、「感情の記憶力の差」です。
男の感情はザルのようにすり抜けて流れて行ってしまうが、女の感情はバケツのように溜まって行く。
「女の感情記憶に時効はない」
のだそうです。
「あなたがあの時言ったこと、覚えてる?」
パートナーからこんな質問をされたこと、男ならありますよね?
その時、あなたが何を言ったのか、ちゃんと覚えていること、どれくらいありますか?
あなたが何気なく言った言葉、あなたはきれいさっぱり忘れていても、パートナーは一生忘れられない傷ついた言葉として、ずっと覚えているのです。
自分が覚えていないのは、男は脳の働きが根本的に違うからだなんて、決して開き直らないでくださいね。
「女性の感情の記憶力はとてつもない」
ということを心にとどめておくだけでも、自分が発言した後に、パートナーの表情が一瞬変わったなど、少しの変化が気になるようになります(個人的には、冗談のつもりで言ったことの後は要注意だと感じます)。
「ひょっとしたら自分のさっきの発言、あとあと質問が来るかもしれないな。。。」と、心構えできるようになってきます。
そうすると、パートナーは、「ちゃんと覚えてくれていた」ことに安心するのです。
2007年発売の本で、現在のジェンダーの考え方から見ると、男女の役割がステレオタイプすぎる感もあります。そんな現在でも参考になることは多いと、久しぶりに読んで改めて感じました。
ぜひ読んでみてください。
プロカウンセラーの聞く技術
ここまで男女の違いがわかる本を2冊ご紹介してきました。
2冊に共通して書かれていたのは、
女性は共感を求めている
ということです。
では、パートナーが「共感してくれている」と感じてくれるためにはどんなコミュニケーションをとっていけばよいのか?
答えは、
パートナーが求める「共感」を満たすには、「聞き上手」になること
です。
男性は「アドバイスしたがり」です。
でも、女性が求めているものは、アドバイスではなく「充分に話を聞いてあげる」ことです。
そこでおススメするのが、3冊目の「プロカウンセラーの聞く技術」です。
2000年発売の古い本(古い本ばかり恐縮です。。)が、カウンセラーの入門書としても人気の本です。
私も、カウンセリングを始めようと思ったときに、この本に出会いました。
以下、この本のおススメポイントを紹介します。
「わかるわかる」は、本当にわかってる?
この本では、心理学者でプロのカウンセラーが「聞き上手」になるポイントを解説してくれています。
そして、本を読むと、自分がいかに人の話を聞いていなかったか、心を理解しようとしていなかったかを実感します。
特に印象的だったのが、プロのカウンセラーは「人間の心は究極的にはわからない」ことを知っている。だからこそ、クライアントの話を丁寧に聞くのだということです。
あなたは、人の話を聞いて、
「ああ、わかるわかる」
と共感すること、ありますか?
でも、ちょっと待ってください。
その「わかる」は、本当に相手の気持ちをわかっていますか?
「自分も同じように感じた経験があるよ」という、あくまで自分が経験した感情と重ね合わせた「わかる」ではないでしょうか?
どんなに同じような思いだとしても、相手が感じたときの「時間、場所、関わった人」は違います。
- その感情がわき起こった前後の状況
- その感情がわき起こった場所
- その感情がわき起こったときにいた人物
こういった細部を突き詰めていくと、自分が「わかったつもりでいるもの」と、相手の「本当の思い」は大きく異なっているのです。
あなたも、話し相手から
「わかるわかる」と言われること、ありますよね。
言われた時、どう感じますか?
わかってもらえてうれしい!
と感じる時もあれば、
あなたに何がわかるんだ!
と思ってしまうこともないでしょうか?
私も、相談者の方に「わかる」という言葉は極力使わないようにしています。
人の心はわからない。
わからないからこそ、相談者の話を丁寧に聞くように注意しています。
- その時、どんな気持ちになったか?
- その時、本当はどうしたかったか?
こういう気持ちを一つずつ丁寧に聞くことで、ぐちゃぐちゃして自分でもわからなくなっていた気持ちが一つずつ整理されていきます。
丁寧に聞くことで、「自分のことを理解してもらえた」と相談者の方に安心していただけます。
カウンセリングで妻の気持ちがわかるようになる?
ここまで読んで、お気づきでしょうか?
そう、「妻の話を聞く」ことは、「カウンセリング」とよく似ているのです。
「カウンセリング」と聞くと、なんだか難しいもののように思ってしまうかもしれません。
でも、難しく考えることはありません。
あなたが意識すべき点は次の3つです。
・「自分の話をかぶせない」
パートナーの話の腰を折ると、「聞いてもらえなかった」「自分のことばかり」という不満に感じさせてしまいます。
・「パートナーの話を、パートナーになりきって聞く」
人の話を聞くとき、どうしても「自分目線」で想像しがちです。パートナーの目線で、気持ちを追体験するつもりで聞くことが大切です。
・質問するときは、「教えてほしいんだけど」などと前置きをいれる
パートナーになりきってみたけどわからない部分があったとき、いきなり「なんで?」と聞くと、パートナーは責められたような気持ちになるかもしれません。「話の中で確認したい点があって教えてほしい」などと、ワンクッション前置きを入れて、責めているわけではないことを伝えます。
このような「聞く姿勢」を意識して妻の話を聞いてみてください。
きっと、これまで気づかなかった「妻の気持ち」が見えてくるのではないでしょうか。
「妻のことがわからない」と嘆くあなた。
まずは「妻の話を聞くこと」から始めてみてください。
まとめ
以上、妻の気持ちがわかるようになる本を3冊ご紹介しました。
「人の気持ちを本当に理解する」
実はとても難しいことで、不可能に近いものなのかもしれません。
不可能に近いけど、可能性があるとすれば、それはどんな関係でしょうか?
人の気持ちを本当に理解できる可能性があるもの、それは、夫婦だとと思っています。
今は妻の気持ちがわからないとお悩みの方も、男女の違いを理解し、「聞き上手」になることで、ぜひ「ベストパートナー」な夫婦になっていってほしいと願っています。
なお、今回ご紹介した本以外にも「【男性向け】夫婦円満の秘訣とは? | 夫婦カウンセラーのおすすめ本3選」として、
・「夫婦のかたち」
・「自分自身の生き方」
・「パートナーへのかかわり方」
の3つの切り口からおススメの本を紹介しています。
よければこちらもご覧ください。
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