子供の誕生はとてもうれしいことです。
仕事も子育ても頑張って、良い父親になるぞ!
と、最初は誰しも思うもの。
でも、仕事も子育ても頑張るって、想像よりもはるかに大変。
思い描いていた理想の父親とかけ離れた現実。。。
そのギャップに悩んでしまう方、とても多いです。
たとえば、こんな悩みはないでしょうか?
- 仕事が忙しくて子供と関わる時間が持てない
- 子供にいつも「ママがいい」と言われてしまう
- 妻の機嫌がいつも悪い
- 疲れているのに「家事、子育てをもっとやって」と言われてしまう
「子育てを頑張って、家族を幸せにしたい!」
そう思っていたのに、いつの間にか
一生懸命やってもうまくいかないし、家に居たくないな。。。
こんな気持ちになってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、あなたの子育ての悩みを解決する、おすすめの子育て本を3冊ご紹介します。
父親の悩みを解決するおすすめ子育て本3選
父親の悩みを解決するために。
今回は
- アドラー式 パパの悩み解消のヒント
- もっとも父親らしく子供と関われる時期は?
- 「男らしさ」の見直し
の3つの観点から、おススメの3冊をご紹介します。
アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本
「人としてのあり方」を教えてくれるアドラー心理学。
著者は、「株式会社子育て支援」代表取締役の熊野英一さん。
熊野さんは、仕事に子育て、一生懸命やっているのに、うまくいかない日々。
そんな苦しい日々を過ごしている時に、アドラー心理学の本と出会い、アドラー流の子供との関わり方を実践されたそうです。
この本は、そんな熊野さんの実体験や、熊野さんが相談を受けた方の悩みが集められています。
「父親の子育ての具体的な悩み」にフォーカスして、アドラー心理学流の対処方法を教えてくれます。
以下、本のおすすめポイントを紹介します。
幸せの3条件とは?
アドラー心理学では、「人が幸せを感じるための3条件」を示しています。
1.自己受容=不完全な部分を含む、ありのままの自分でもOKと思える
アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本 | 熊野英一
2.他者信頼=他者を不信の目で見ないで、無条件で信じることができる
3.他社貢献=自己犠牲を感じずに、誰かの役に立っていることを喜べる
この条件、逆にすると「幸せを感じることができない3条件」になります。
1.不完全な部分があるのが許せない。ありのままの自分ではダメ。
2.他者を信じることはできない。つまり、子供のことを信じられるわけがない。
3.自己犠牲はつきもの。家族の役に立つには自分を犠牲にするのは当然だ。
いかがですか?
あなたの子育てへのかかわり方、「幸せを感じることができない3条件」のほうに近くないですか?
この本では、「幸せを感じるための3条件」をベースとする、「父親の子育ての具体的な悩み」を解消するための考え方を提案しています。
たとえば、子供に関する次のような悩みです。
- 子供が言うことを聞かないと、つい感情的に怒ってしまう
- 子供についモノを買い与えてしまう
- いじめられたりしないか、将来が心配になる
- 年頃の娘とのスキンシップ、とりたいけれど。。。
- 発達障害のグレーゾーンと言われて心配
- 子供の受験を控えているが家族になかなか話ができない
また、妻とのこんな悩みについても取り上げています。
- 妻とのケンカが絶えず、離婚をほのめかされた
- 子供が生まれてからセックスレスを解消できない
あなたが悩んでいること、心配なこと、この中にいくつか、いくつも、あるのではないでしょうか?
「家族を笑顔にしたい」
お父さんの願いをかなえてくれる本です。
ぜひご覧ください。
なお、夫婦円満の秘訣がわかる本としても、アドラー心理学の『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』を紹介しています。よければこちらもご覧ください。
父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。
ドキッとするタイトルですよね。
タイトルの言葉『父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。』というのは、著者の布施太朗さんがTwitterでつぶやいた言葉です。
布施さんは、元々は典型的な仕事人間で、子供とほとんど関わってきませんでした。
しかし、子供に何気ないことを教えた次の日、子供が「おとんに教えてもらったんだ!」と、周り大人たちにとても嬉しそうに話していたと聞き、これまでの子供との関わり方を後悔しました。
その時の思いをTwitterでつぶやいたところ、世のお父さん、特に、子育てに関わらないまま子育てが終わってしまったお父さんから非常に多くの反響、コメントがあったそうです。
あなたは、どうですか?
「子供とガッツリ遊んでる!」と、胸を張って言えますか?
以下、本のおすすめポイントを紹介します。
父親が子どもとがっつり遊べるのはたった5、6年しかない?
この本の面白い点は、世間で言われている一般的なイクメン(家事や乳児のお世話)のHow to本ではないところです。
父親が子どもとおもいっきり遊べるのは、子どもが幼稚園の年長さんくらいから小学生高学年にさしかかる頃まで。
それ以前はイクメンとしてお世話が必要だし、小学校の終わりのころには、友達同士の遊びや塾、部活と忙しくなる。
本当に子供とがっつり遊べるのは、たった5、6年しかないのです。
そんな「父親の青春期」とも呼べる時期を、いかに子供と過ごすか?
そのヒントとなることがたくさん書かれています。
こんな風にこどもとがっつり遊びたい!
父親の遊び心を刺激してくれる本です。
ぜひご覧ください。
なお、著者の布施さんが勤める会社が運営する、父親の子育てサイト「oton+to」(オトント)というサイトがあります。
こちらにも、父親が子供とガッツリ関わる遊び方など、参考になる情報がたくさん載っています。
興味のある方は調べてみてください。
これからの男の子たちへ
タイトルのとおり、「男の子の子育て」をメインに書いていますが、社会的な「男の子らしさ」「女の子らしさ」という固定観念の問題を取り上げた、ジェンダー教育の本だといえます。
著者の太田啓子さんは、主に離婚事件を取り扱う弁護士の方です。
DVやハラスメント、性暴力の事件に関わる中では、多くの男性が、自分の行動を反省するどころか、開き直って被害者を非難するような態度を取るそうです。
こうした男性の言動を見る中で、太田さんは、「根本的な男女の性差」以上に、「社会が作り出す男女の差、ジェンダーバイアス」の影響が大きいのではと考えました。
そして、このジェンダーバイアス、父親であるあなたを悩ませる原因でもあるかもしれません。
以下、本の本のおすすめポイントを紹介します。
有害な男らしさとは?
本の中では、日常にある些細な性差別の例を挙げています。
・泣いている男の子に「ほらほら、男の子でしょ!おっとっこっのっこ!」と諭す
これからの男の子たちへ | 太田啓子
・「よーし、男ならここは行くっしょ!」と不可解な「男なら」を言う
・「子供ってお金かかるよねー、うちはお兄ちゃんに集中するわ。妹までまわしきれない。」と男の子優先の子育てを公言する
・「男ってバカだよね~」と、軽率な行動でも好意的に済まされてしまう
・「男の子の意地悪は好意の裏返し」で意地悪が肯定されてしまう
こういうこと、思い当たりますよね?
これらのような社会的な固定観念が、最終的には、「男は強くて当たり前」「社会的に成功することが男の証」といった「有害な男らしさ」につながると指摘しています。
「男らしさ」「父親らしさ」。
次のような固定観念的の定義(本の中では「呪い」と表現しています)に悩まされること、あなたにもあるのではないでしょうか?
- どっしり構えて、頼りがいがある
- いざというときにリーダーシップを発揮する
- 気は優しくて力持ち
「理想的な父親」と聞くと、こんなお父さんを思い浮かべます。
でも、何かあるとうろたえてしまったり、決断できずにウジウジしてしまったり、理想とは程遠い自分がいる。。。こういうお父さん、たくさんいます。私もそうです。
こんな「父親の呪い」を取り払うことができたら、あなたの心の重荷、ずいぶん軽くなると思いませんか?
男性は加害を許されやすい?
太田さんは、「相手が傷つく行為をしても、男はなんとなく許される」という、男性性が優位に作られている社会構造の問題も指摘しています。
こういった感覚が無意識にしみついていることが、男性がDVやモラハラを引き起こしやすい要因のひとつになっていると、太田さんは主張しています。
これからの子供達へ、そして、親たちへ
社会的なジェンダーバイアスに支配されないように、親として子供にどう伝えていくか?
「これからの男の子たち」だけでなく、「これからの父親たち」としても、新しい時代のジェンダー、考えてみてほしいです。
また、この本には「男の子の呪い」だけでなく「女の子の呪い」についても書かれています。
「これからの女の子たち」のためにも、ぜひパートナーといっしょに読んでほしい本です。
そして、「子供との関わり方」だけでなく、「パートナーとの関わり方」についても、見つめ直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
以上、父親向けの子育ておすすめ本3冊をご紹介しました。
子育てに悩みはつきものですが、
あなたに家族を笑顔にしたい気持ちがあれば、きっと子育ての悩みを乗り越えられるはずです。
今回ご紹介した本をきっかけに、子育てが良い方向に進むことを願っています。
なお、子育てに悩む今だからこそ知っておいてほしい、「離婚後の共同親権」について下記のブログにまとめています。
よろしければこちらもご覧ください。
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